SIer、社内SE、SES経験者が語るメリットとデメリット

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2022年2月に入社したH.Mと申します。
私は大手鉄道系SIerとメーカーの社内SE、そして高還元SES企業といった経歴を歩んでおり、
それぞれの会社のメリット・デメリットを実体験に基づいて語ることができるので、記事を作成することにしました。
皆さまにとって、何かしらの参考となれば幸いです。
※1社ずつしか経験がなく、多分に主観が入っているので参考程度にしてください…

SIer、社内SE、SESの違いについて

業態が違うのでもちろん様々な違いがあるのですが、実際に働いてみて感じたのは「同じSEという立場でもスタンスが違う」ことです。
責任という面ではSIerはBtoBの場合契約上プロジェクトに対して様々な責任が発生しますが、
社内SEは相手が同じ会社のため考え方によってはSIerより負う責任が軽いと言えるかもしれません。
SESの場合はプロジェクトそのものに対して責任を負うことはあまりないように思います。
(PMとしてアサインされた場合や契約内容によってはあるのかもしれませんが…)

利益という面で見ればSIerは要件を顧客と同意し、達成すれば利益になりますが、社内SEは直接利益になることはあまりありません。
(効率化により人件費が削減された、等で間接的に利益に貢献することが多い)
なので提示された要件通りにこなして10%省力できた場合と深堀りして20%省力できた場合(工数は同じとする)、
SIer目線なら同じですが、社内SE目線なら間接的に利益が増えた(大成功)ことになります。
SESの場合はあえて悪い言い方をすればプロジェクトが成功しても失敗しても利益は変わりません。(最大限努力することは大前提ですが)

それぞれのメリット/デメリットについて

<SIer>
・メリット
研修等のサポートがそこそこ充実している
周りにエンジニアがたくさんいるので困ったときに相談しやすい

・デメリット
本来の仕事外の雑務が多い
自分のやりたいことがやれないことが多い

<社内SE>
・メリット
顧客が社内なので距離が近い、ある程度融通がきく
自分の作ったものに対する評価がわかりやすい(人によってはモチベーションを保ちやすい)

・デメリット
顧客が社内なので無茶な注文が来ても断れない場合がある
他より周りにいるエンジニアが少ないのである程度自己解決できる力が必要

<SES>
・メリット
自分のやりたいことがやれる(希望した案件に参画できる)
雑務がない(少ない)

・デメリット
自分から新しい技術を習得しないといけない
就業環境が良くも悪くも案件先に左右される

いろいろ書き連ねましたが、結局どの業態がいいかは一概には言えないと思います。
私にはSESが合っているような気がしていますが、エンドユーザーと近い場所で働きたいのであれば社内SEがいいでしょうし、自分がどう働きたいかが大事だと思います。
冒頭にも書きましたがあくまで「私が感じた」なのであくまで参考程度にしていただけますと幸いです!