SES企業の還元率とはどのようなものか?高還元SES企業についても解説

SES企業を検討するとき、気になるところは報酬の還元率についてではないでしょうか。
この還元率は自分がどのくらい報酬をもらえるかというところに深く関係しています。ただ、還元率は企業によってばらつきがあり、そのなかで高還元を就職のメリットとして掲げる企業が増えました。
本記事では、還元率についてや高還元の報酬を設定できる理由について解説します。SES企業を選ぶ際の参考にしてください。
目次
SES企業とはどういう会社なのか

IT業界でよく耳にするSES企業とは、クライアント先にエンジニアを派遣し、技術力を提供することにより報酬を得る会社です。
具体的にどのような業務を行っているのか、そしてどのように報酬が支払われているかについて、以下で詳しく解説します。
クライアントにエンジニアの技術を提供する
人手不足でクライアントの行おうとしているITプロジェクトの工程に対してSEが不足してしまう場合があります。SESの役割は、そこへ即戦力となるSEの人員補填を行うことです。
そのため、クライアント先へ常駐し、委託された業務の技術支援のみを行います。業務内容は委託業務によって異なり、システム開発やプログラミング、テスト業務など多岐にわたります。
エンジニアの報酬は作業時間に応じて支払われる
SESの報酬は、人月単価と呼ばれる1ヶ月決められた労働時間に基づく単価に、休暇や残業を考慮した10~20時間分のバッファを加えて算出するのが一般的です。
つまり作業時間により単価も変動することになります。例えば単価が400,000円であったSEに半月仕事を依頼した場合は単価が200,000円になるように、報酬は労働時間をもとに決められていることがわかります。
還元率とはどのようなものか

SES企業の報酬の仕組みを理解するためにも、還元率の知識は欠かせません。ここでは、還元率の概要や相場、高還元SES企業の基準について解説します。自身の収入にどう影響するのかを考えながら、みていきましょう。
エンジニア単価から自分に還元される率
還元率とは、エンジニア単価から企業側の取り分となるマージン率を差し引いたものを指します。例えば仕事の単価が1000,000としたとき、マージン率が30%であった場合は残りの70%が還元率となります。
この還元率は大きい程エンジニア側の取り分が多くなるため、金額が増えることになるのが特徴です。
SES企業の還元率の平均
SES企業の還元率は企業や契約条件によって異なりますが、60%~70%が平均とされています。ただし、スキルや実績があったり、重要な案件を任されていたりする場合に還元率が高くなる場合があります。
一方、エンジニアとしての経験が浅い場合や会社の規模が小さい場合は、還元率が低くなる場合もあるでしょう。
高還元SES企業といわれる基準
一般的な還元率は70%前後ですが、それ以上の企業が高還元SES企業と呼ばれています。近年では、70%〜80%の還元率を掲げる企業も登場し、新SES企業として注目されています。
あくまで基準であるため、還元率だけで企業を選ぶのではなく、サポート体制や福利厚生など総合的に判断するようにしましょう。
還元率が高いSES企業のメリット

高還元の企業へ転職することで得られるメリットは、次のとおりです。
- 高収入が見込める
- モチベーションが上がる
- 案件選択の自由度が高い
以下で詳しく解説します。
高収入が見込める
還元率が高い程SEの単価の収入が増えます。スキルが高い方や経験が豊富な方程重要な案件を選択しやすいため、高単価な案件に対して高還元でより多くの報酬を受け取ることができます。
モチベーションが上がる
自分の働いた実績が報酬に反映されるため意欲が高まります。その結果より技術や精度を向上させる原動力になり、企業側はもちろんSE側の両社によい結果をもたらします。
案件選択の自由度が高い
案件選択の自由度が高いため自分の単価に合った仕事を選択できます。選択の自由度が高いことには、SEにとって2つのメリットがあります。
自分の市場価値や収入に関して納得したうえで案件を受注できる
今後のキャリアアップのために少しずつ難易度が高い案件に挑戦できる
SES企業のデメリットの一つは、仕事の内容がクライアントの委託に左右されるという点です。SIerの下請けの位置づけとなることから二次請け、三次請けといった下流の仕事の内容も多く、キャリアアップにつながりにくいのです。
しかし、実績の評価されている企業には上流の案件も舞い込んでくるためキャリアアップの機会が増えます。
私たちテクニケーションでは、チーム制を採用することでスキルアップのフォローや、希望する分野の仕事に参画できるためのサポートが充実しています。また、案件選択制によって、自分がレベルアップしたいスキルに応じた案件を選ぶことが可能です。
さらに、プロジェクトに貢献した分だけ案件単価に応じた報酬を得られる仕組みの単価給与連動制という制度を採用しているため、高いモチベーションを維持することにつながります。
「収入を増やしたい」「スキルアップを目指したい」という方は、ぜひテクニケーションのカジュアル面談で、お気軽にご相談ください。
還元率が高いSES企業の注意点

還元率が高くなり収入があがるように見えますが、報酬から以下経費が差し引かれている点にも注意が必要です。経費の額によっては、高還元でも必ずしも収入が増えるとは限りません。
経費とされる費用は以下のとおりです。
- 社会保険料
- 教育にかかるコスト
- 福利厚生
- 設備費用
SEのスキル向上を目的とした育成コスト・各種手当・オフィス賃料・インフラ費用などが経費として差し引かれ、最終的に残った金額がSEの報酬となります。
差し引かれる経費はSES企業によって異なりますので詳細な内容の確認が必要です。また、高還元を掲げている企業の経営状態やサポート体制、福利厚生の内容の確認もあわせて行うことをおすすめします。
還元率の計算方法は企業によって異なる
企業によっては単価から経費を差し引いた値から還元率を適用させたり、還元率を求めたうえで経費を差し引いたりします。この計算の違いでもらえる報酬が異なるため注意が必要です。以下に二通りを例に説明します。
- 単価500,000円から経費50.000円を差し引いたうえで還元率80%を適応する場合
- 単価500,000円に還元率80%を適応させたうえで経費5万円を差し引いた場合
これらを計算した場合、前者の場合は報酬は360,000円、後者の場合は350,000円です。このように単価に還元率を適応させたうえで経費を差し引いた方がもらえる報酬が少なくなることがわかります。
つまり、後者の計算方式では企業側の取り分が増える仕組みになっています。そのため採用情報サイトや問い合わせフォームで、企業の計算方式を事前に確認することが重要です。
企業の安定性に不安はないか確認する

高還元の報酬を掲げるということは企業の利益が少なくなることでもあります。
この還元率を維持するためには、企業は継続的に売上を確保する必要があります。もし案件の受注が減ってしまうと経営が困難となり、好条件であっても継続した雇用が難しくなるからです。
業績に関しては企業のホームページに掲載されているため確認が可能です。
バックオフィスの質に問題はないか確認する
高還元を維持するためには、企業による経費削減が必要です。そのため本社人件費を削減しているケースがあります。
そのためマンパワー不足により営業やその他の事務仕事がうまく回らないため、現場で働くSEの業務負担が増えてしまうといった問題があります。
本当に還元率が高いSES企業の見分け方

高還元の報酬を設定している背景に何があるのかを含めて確認することが重要です。先述のとおり、高還元を掲げる企業が必ずしも高収入を保証するわけではありません。
このセクションでは、今後高還元につられてしまいSES企業の転職を失敗しないためのポイントについて解説しますのでご覧ください。
その会社の還元率の計算方法を調べる
多くのSES企業は採用情報サイトに掲載しているため確認が可能です。企業ごとの計算方法を比較し、実際に数値を当てはめて計算してみることをおすすめします。
自分の手元に一番多く残る計算式で報酬を出している企業を候補としてピックアップすることが可能です。
高還元率の理由を確かめる
高還元率でSEに報酬を渡すことができる理由として以下のことが挙げられます。
- コストカットを徹底している
- 福利厚生をカットしている
- クライアントとのパイプを築いている
人件費や、福利厚生(経費)を減らしてSEの還元率を高めている場合があります。どのような福利厚生が提供されているかも重要な判断材料です。
そして、クライアントと信頼を築いて好条件で仕事を受注できているため利益率が高いといったことが実現している企業には将来性があり、入社すれば長きにわたって活躍できるでしょう。
私たちテクニケーションでは、案件の単価に応じて報酬が決まる単価給与連動制を採用しています。この仕組みによって、スキルがある人ほど高収入を得ることができます。
また、チーム制をとっておりサポート体制の充実はもちろん、一人ではできなかった大きなプロジェクトへの参画も可能です。チーム全体の成果が評価されることで、好条件の案件を受注しやすくなります。
「自身のキャリアアップ」「年収を上げたい」という方は、まずはテクニケーションのカジュアル面談でお気軽にご相談ください。
高還元SES企業に入るために持っていると有利なスキル
SESエンジニアとして求められるスキルを以下に3つ挙げます。
- プログラミングスキル
- コミュニケーションスキル
- インフラスキル
まず、プログラミングスキルの詳細について以下にまとめました。
- 複数の言語を使用できる
- フレームワークに精通している
- システム設計スキルがある
Python・Java・JavaScriptなど、よく使われるさまざまな言語の使い方を習得する必要があります。また、現在のシステム開発においてフレームワークの活用が一般的です。
フレームワークはシステム開発にあたってよく使う機能を再利用するための枠組みです。同じプログラムを書かなくてよいため、その分のミスタイプを防止できることに加えて時間効率を上げることができます。
フレームワークに精通し取り扱うことができるということは、即戦力の募集に対するアピールポイントにつながるため就職活動が有利になります。
次にシステム設計スキルは、クライアントのニーズを理解し、適切なシステムを構築するうえで不可欠です。プロジェクトの上流工程に位置するため、このスキルが高い人程人材としての価値が高まります。
そしてプロジェクトの進行を円滑に進行させたり、相手の意図を正確にくみ取り自分の意見を明確に伝えるといったコミュニケーション能力も必要です。
SESのチームでプロジェクトに参画する場合、熟練者にはチームをまとめたり、個々のメンバーのよさを引き出したりすることが求められます。
また、メンバーへのフィードバックや業務のサポートを行いチームをマネジメントするリーダーシップスキルも必要です。最後にインフラスキルです。
インフラにはサーバーやネットワーク、データベースといったシステムが含まれます。インフラ環境を整えたり構築するために必要となる能力です。
最近ではクラウドを使用することでサーバーの管理費用を削減する動きが増えているため、クラウドプラットフォームに対する知識は必須になってきています。
実務的に加え、資格取得も業務理解の指標となるため、保有していると有利です。ITパスポートや基本情報技術者試験、AWS認定試験といった資格があるとある程度の知見があることの証明となるため取得することをおすすめします。
スキルはもちろん資格取得やセミナーへ参加するといった能力開発のための行動を能動的に行うことも採用につながるプラスの要素になります。
還元率は重要!真の高還元SES企業を見つけよう

高還元SES企業を選ぶ際には、次の3つのポイントを確認しましょう。
- 報酬の計算方法の確認
- 福利厚生の確認
- 高還元SES企業の安定性
還元率が高い程、報酬が増える可能性があります。ただし、経費の額や、計算方法によっては、実際の報酬が想定より少なくなってしまうことがあります。
そのため、報酬の計算方法と経費の内容を必ず確認することが重要です。経費の一部である福利厚生の内容も確認し、必要な制度が整っているかを把握しましょう。
高還元の報酬を維持するには、企業側の利益率が低くなるため、安定した売り上げの確保が不可欠です。そのため、企業の業績を確認し、安定性が維持されているかを見極めることが重要です。
私たちテクニケーションは、エンジニアが正当に評価される環境を提供するため、高還元の単価給与連動制 を採用しています。スキルや案件単価がそのまま報酬に反映されるため、経験を積むほど収入アップが可能です。
また、事前にエンジニアへ会社間の単価を開示しているため、報酬に納得のうえで業務に就くことができ、給与の透明性が確保されています。
「年収を上げたい」という方は、まずはテクニケーションのカジュアル面談でお気軽にご相談ください。