SES企業の職務経歴書の書き方は?採用者が見ているポイントや注意点を解説

就職活動において職務経歴書は、これまでの経験やスキルをアピールする重要な書類です。
魅力的な職務経歴書を作成できれば、採用者の興味を惹きつけることが可能です。
デジタル化が進みIT業界のエンジニアの期待が高くなっているため、専門の技術をさらに向上させていきたいと転職を考えている方もいるかもしれません。
本記事では、SES企業向けの職務経歴書の書き方を詳しく解説し、採用者がチェックするポイントや注意すべき点についても紹介します。
これから転職を考えている方やよりよい職務経歴書を作成したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
SES企業の職務経歴書の重要性

職務経歴書は、これまでの業務経験や保有スキルをまとめた書類です。採用者は職務経歴書を通して、自社が求める人物像にマッチした経験があるか確認します。
また自分のキャリアを再確認できるので、自身のできる内容やアピールポイントが見つかりやすいです。採用者に見られるポイントを押さえるには、具体的にどのように書けばよいか詳しく解説します。
書類選考の合否に影響する
職務経歴書は、書類選考の合否に影響をあたえる場合があります。自身の経歴に企業の求めているスキルや経験があれば、採用者の目にとまりやすいです。
採用者にとって、求めている人材かどうかの判断材料となるため、今まで学んできたスキルや経験を丁寧にまとめるのが重要です。記入内容に間違いがないかメモに一度控えておき、確認しながら記入しましょう。
私たちテクニケーションは、エンジニア一人ひとりのキャリアプランに寄り添う高還元SES企業です。案件選択制を採用しているため、エンジニアが自分のキャリア形成に専念できる環境が整っています。
また、単価給与連動制によって、案件の単価に応じて収入が決まるため、実力次第で高い年収が期待できます。
履歴書不要で相談可能なため、「実力に見合った収入が欲しい」という方は、お気軽にテクニケーションのカジュアル面談でご相談ください。
面接でスキルを的確にアピールできる
先に書類でまとめているのでさらに細かに面接時に伝えられるようになれば、頭の中にインプットされアピールしやすくなるでしょう。
面接時に緊張し頭の中が真っ白にならないように、事前に準備しておくことが大切です。自分の強みを明確にしておくことで、面接本番で伝え漏れがないようにできるでしょう。
独自の経験から学んだことを伝えられる

実際の経験を伝えることで自身の価値観をアピールできます。業務に取り組む姿勢や努力した成果を具体的に記載することで、技術力が伝わりやすくなります。
文章のみだとわかりにくいため、数値で表記することで実際の成果の変化を伝えやすいです。事実を述べるだけでなくその経験を通じて何を学びどのように成長したかを伝えることで、対応力の幅を伝えられる採用者の注目するポイントになるでしょう。
自己分析能力を伝えられる
携わった役割や困難と気づきを具体的に記載することで、スキルや対応力が伝わります。まず自分の強みと弱みを明確に理解することで、採用者に認知してもらえるように記載しましょう。自己分析が難しい場合はプロに相談することもおすすめします。
職務経歴書と履歴書の違い

職務経歴書と履歴書は同じように見えるかもしれませんが、伝える内容が違います。履歴書は応募者のプロフィールになり、主に基本情報とその人物像を確認する書類です。書いてる内容によって応募者の企業に対しての興味や仕事に対するモチベーションの人柄を感じられます。
職務経歴書は業務経験や保有スキルを確認する書類です。採用者は職務経歴書を通して、自社に必要なキャリアを含めた経験を積んだ方かどうかを確認します。職務経歴書のフォーマットも自由にしている企業が大半です。文章が長くなりすぎないように、箇条書きに要点を絞って記入することがポイントです。
職務経歴書を明確に経歴をまとめていることで、履歴書の情報を補足することができます。採用者は2つの書類に目を通して、応募者の業務経験や求める人材かを判断しているため、両方とも正確に記入しましょう。
SES企業の職務経歴書の書き方

職務経歴書は決まったフォーマットがなく、どのように書いたらよいかわからないと悩む方もいるかもしれません。自由に作成できる特性を活かして効果的なレイアウトを用いることで、自身の強みをより印象的に提示することが可能です。
適切に作成された職務経歴書は読みやすく、応募者の能力と適性をわかりやすく把握できることが大切です。SES企業向けの職務経歴書の書き方を具体的に解説し、採用者に伝わりやすいポイントを紹介します。
学歴・職歴を正しく記入する
学歴と職歴はこれまでの経歴がチェックされているため、時系列の古い順かつ正式名称での記入が必要です。
正確に記載することで、採用者に誤解を与えずスムーズな選考につなげることができます。
学歴は、高等学校以降の入学から卒業までかつ学科や学部、専攻などの詳細情報も細かく記入しましょう。
職歴についてはすべての勤務先を正式社名で記載し、簡潔な退職理由も添えます。秘密保持契約の関係で記載できない常駐先企業名の場合は、記入を控えましょう。
免許・資格欄に書けるものは必ず書く

免許や資格は自身のスキルや努力の証明となる重要な要素です。特にSES企業では、IT関連の資格が技術力の裏付けとなり、有力な判断材料になります。
記載順序は古いものからでもよいですが、応募先企業や職種に関連性の高いものを先に記載することで、関心を引きやすくなります。
またITと関係ない資格も記載があると、採用者によって努力できる方と考えていただけることがあるので持っている資格はできる限り正式名称で記載することがおすすめです。採用者に誤解を与えず、スムーズな選考につなげるため正確かつ丁寧に記載しましょう。
志望動機・自己PRは企業ごとに変える
自己PRや志望動機は、企業ごとによって求めている人材や業務内容が違うため、適した経験をまとめることが大切です。使いまわしをしないで、企業ごとに記入しましょう。
自己PRは、応募企業の求める人物像に合わせて自身の経験を具体的にアピールすることが重要です。成功体験や失敗体験を通じて得た価値観や考え方を応募先の企業理念とどう結びつくかを示すと効果的です。
次に挙げるポイントにまとめると読みやすくなるでしょう。
- 自分の強みを明確に伝える。
- 具体的なエピソードの提示
- 経験から得た気付きや成長
- 企業との関連性と貢献できる内容を提案
- 実践後の成果と今後の目標の明示
メモにポイントを押さえておき、より細かに経験内容を記入すれば書きやすいかもしれません。しっかりアピールし自分を正しくを認知してもらえるように記入することが大切です。
志望動機は、応募企業の特徴や強みを理解したうえで自身の経験や価値観と合致するか確認しています。なぜこの会社を選んだのかや入社後何を実現しどう貢献できるかを、具体的に説明できるように準備しておくことが大切です。
しっかりと応募企業を調べておき、仕事内容や社風を理解することで求めている人材や貢献できることが見えてくるでしょう。
職務経歴書を書く際の注意点

書類選考を突破するためには、単に業務経験のみを記入するだけではなくポイントを押さえてわかりやすく構成することが大切です。どれ程魅力的な経歴を持っていても、伝わらなければ効果は半減します。
採用者に関心をもってもらうために、しっかりと丁寧に記入することが大切です。下記にSES企業の職務経歴書を書く際の具体的な注意点を詳しく解説します。注意点を理解し、目を惹きつけるような職務経歴書作成に活かしましょう。
職歴を省略しない
職歴を適当に記入することは、正しく評価されない原因になることがあります。意図的にプロジェクト名を省略したととらえられ、都合の悪い職歴を隠しているのではと不信感を持たせてしまいます。
SES企業において正確さや緻密さ、注意力と集中力は必要不可欠な要素です。職歴のみに限らず基本情報やプロジェクト名も省略せずに、書き間違いがないか複数回に確認することが大切です。
一人のチェックだけでは誤字や脱字に気付きにくい場合があります。第三者にチェックしてもらうことで間違いを正すことができるでしょう。
プロジェクトごとの整合性を保つ

応募書類を最初に確認する採用者が、ITに関する知識が豊富だとは限りません。専門用語を使いすぎてしまうとわかりづらくなってしまう可能性があります。ポイントを明確に押さえて把握しやすいようにすることで採用者の目を惹きつけます。
プロジェクトごとに期間や自分の役割経験を記入し、求めているスキルを確認することが可能です。見やすいように要素を分けて一覧表にし、内容に一貫性があることでわかりやすく成果が伝わります。独自の言い回しを避け、募集要項に沿った文言をまとめておくことで、伝わりやすくなるでしょう。
プロジェクトの実名を出さない
SESエンジニアは、業務時に使用する企業のデータや顧客情報などについて秘密保持契約を結んでいます。経歴を詳細に記載する際に企業情報を書きすぎない意識が必要です。不用意に機密情報を漏洩してしまうと秘密保持契約に違反し、損害賠償を請求される可能性があります。
リスクが起きないように企業名は記載せず業種にとどめ、プロジェクト名やシステム名など企業が特定できるような情報記入を避けて記入することが大切です。配慮があることで、お互いに円滑な関係を築くことができるでしょう。
採用者が職務経歴書で見ているポイント

職務経歴書は、会社として求める経験や価値観を保有した人材かどうかを見極める材料であるため、判断に必要な情報が過不足なく整理されているかが重要です。
どのような経験を積み成果をあげてきたのかや、経験を活かして企業にどう貢献できるのかを明確に伝えることで求めている人材と合致しているか見極めてます。
採用者は職務経歴書のどこをチェックしているのか、 評価される職務経歴書を作成するために押さえておくべきポイントを解説します。
フォーマットが見やすいか
フォーマットが乱れていると内容が読みづらく、せっかくのアピールポイントが埋もれてしまい、内容が十分に伝わりません。
文字サイズやフォント、行間に統一感があることで読み手への配慮がある構成になっていると丁寧な印象を与えられます。
長すぎず適切な文章に整理することで、わかりやすくなります。人物像を認知してもらえるように整理しましょう。
経歴や経験が具体的に書かれているか

SES経験者は具体的かつ定量化された情報が大切です。経歴や経験を具体的に書くことで、技術力と正確な経験を評価する判断ができます。文章だけでなく数値で表していることで、スマートな印象と成果に対してどう貢献してきたかわかりやすくなります。
例としては、次のとおりです。
- プロジェクト規模(〇名)
- リーダーシップ経験(〇名のチーム)
- 経験年数(〇年〇ヶ月)
- 業務改善効果(コスト〇%削減・工数〇%短縮)
- 業績向上(売上〇%増加)
このように人数や期間、パーセンテージなど数値で表現できる情報はすべて具体的に記載することで、あなたの実力をより明確に伝えることができるでしょう。
マネジメントスキル・コミュニケーションスキルがあるか
SES企業はただ与えられた業務をこなすだけでなく積極的にアイデアを出したり、改善点を提案する自発的な人材が求められています。そのため応募書類から主体性や積極性を読み取ろうとする傾向があります。
マネジメントスキルやコミュニケーションスキルが高いことで、円滑に仕事が回り将来的に組織内でリーダーシップを発揮する可能性が高いと考えられているからです。
次のとおりに経験を具体的に伝えることが効果的です。
- 当事者意識を持って開発業務に取り組んだ経験
- プロジェクトをリードした実績
- 新しい技術に積極的に挑戦した事例
- 課題解決に主体的に取り組んだ経験
また経験を伝える際は、数値化した成果を示すことで説得力のあるアピールになります。自発的な行動で組織にもたらした具体的な利益や改善点を明確に示すことで自身の価値を高め、将来的に活躍できる人材と認識してもらえるでしょう。
私たちテクニケーションでは、エンジニアが自身のスキルを正しく評価される環境を提供しています。案件選択制を採用しているため、自分の適性や成長したい分野に応じて案件を選ぶことが可能です。
また、チーム制によるフォロー体制も整えており、チャレンジしやすい環境が整っています。メンバーとして経験した後に、各案件のリーダーを目指すこともできます。
「自身のスキルを高めながら理想のキャリアを築きたい」という方は、テクニケーションのカジュアル面談でお気軽にご相談ください。
職務経歴書を提出する前にチェックするポイント

完成したと思ってもそのまま提出してしまうと、誤字脱字や内容の不整合によって評価を下げてしまう可能性があります。
採用者に好印象を与えるために、提出前にしっかりとチェックしミスを防ぐことが大切です。特にチェックするポイントは次のとおりです。
- フォーマットの統一
- 年月や資格名に誤字脱字はないか
- 内容の整合性
- 具体的な数値やエピソード
- 履歴書と職務経歴書の内容に認識違いがないか
- 機密情報への配慮
記入が終わった後何度もチェックすることが重要です。漏れがないようにチェックリストで一覧表を作り確認する方法も一つの手です。何度も確認する習慣をつけて、漏れや間違いがないよう気をつけましょう。
一人のチェックだけでは気付けない場合もあるので、専用のプロにチェックしてもらうこともおすすめです。
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