システムエンジニア(SE)の転職に有利な資格は?取得のメリットや転職成功のポイントも解説

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システムエンジニア(SE)が転職を考える際に、資格取得を考える方も少なくないのではないでしょうか。

転職のために資格を取得することには、どのようなメリットがあり、具体的にどの資格を狙うべきなのか不安な方もいるでしょう。

この記事では、転職の際に有利になる資格を例をあげて解説するとともに、システムエンジニア(SE)の転職成功のヒントも紹介します。

システムエンジニア(SE)が資格を取得するメリット

パソコン作業をする女性


資格を取得することで、システムエンジニア(SE)のキャリアには、どのような変化が考えられるのでしょう。実は、資格取得には給与面の優遇やキャリアアップだけでなく、信頼性の向上や転職活動での強力な武器になるなど多くのメリットがあります。

ここでは、資格を取得することで得られる具体的な5つのメリットを詳しく解説します。

手当が付く可能性がある

資格を取得することで、企業によっては資格手当や合格報奨金を受け取れる場合があります。例えば、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などの国家資格を取得した際に、一時金として数万円の報奨金が支給されたり、毎月の給与に数千円から数万円の資格手当が加算されたりするケースがあります。

さらに、資格の難易度や企業の制度によっては、合格後の社内評価が上がって給与改定の対象となることもあります。こうした制度は企業ごとに異なるため、自身が勤める企業の就業規則を確認し、どの資格が手当の対象となるのかを調べておくことをおすすめします。

キャリアアップにつながる

資格の取得は、昇進や出世に直結することが多くあります。例えば、プロジェクトリーダーやマネージャーなどのポジションを目指す際、一定の資格が昇格の条件として定められている企業も少なくありません。

資格取得によって、プロジェクト全体を管理するスキルが評価され、より責任のあるポジションを任される機会が増えることもあります。また、資格を取得することで専門的な知識を備えていると認められてほかの社員への教育や指導を任せてもらえることが増えるため、組織内での存在感が高まります。

信頼が得やすくなる

資格の取得は、自身の専門知識とスキルを公式に証明する手段です。例えば、AWS認定資格やデータベース関連資格を取得すれば、顧客や上司から「この分野に強い専門家」として認識されるようになります。これにより、顧客との打ち合わせや提案時に信頼されやすくなり、新しいプロジェクトや重要な役割を任される可能性も高まります。

また、チーム内でも資格を持つことでスキルが明確にアピールできるため、リーダーシップを発揮しやすくなるでしょう。

転職に有利になる可能性がある

転職活動において資格は、応募者のスキルを客観的に証明する重要な要素です。例えば、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などは、多くの求人票に歓迎スキルとして記載されていることが多く、採用担当者の目に留まりやすくなります。

また、特定の分野で高いスキルを求める企業に対しても、資格を所持していることで即戦力としてアピールでき、ほかの候補者との差別化が可能です。資格を持っていることで選考がスムーズに進むことや、書類選考の通過率が向上することも期待できます。

ほかの求職者と差を付けられる

資格を持っていることで、同じ職種を目指すライバルに対して大きなアドバンテージを得ることができます。例えば、Web開発の分野でJavaやPythonの資格を持っている場合、未取得者に比べて即戦力として認識される可能性が高まります。

また、近年ではクラウドやセキュリティ分野のスキルが特に注目されているため、AWS認定資格や情報セキュリティスペシャリスト資格を取得することで、ほかの求職者との差をさらに広げることができます。資格は単なる知識の証明ではなく、努力を続けてスキルを形にできる人材としての評価にもつながるため、転職や昇進の際に大きな武器となるでしょう。

システムエンジニア(SE)の転職に有利な資格は?

パソコンを操作するビジネスマン


システムエンジニア(SE)にとって資格の取得は有利になるものですが、具体的にはどのような資格を取るべきでしょうか。

国家資格からベンダー資格まで、IT業界で高く評価される資格を厳選しました。基本情報技術者や応用情報技術者試験などの資格はもちろん、ネットワークやデータベース、クラウド分野での専門性を証明する資格もご紹介します。キャリアに役立つ資格について、詳しくチェックしてみましょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、国家試験である情報処理技術者試験の一つであり、基本的なITの資格で、最初に取得するには最適です。広く浅くITの知識が問われます。

基本情報技術者試験では、ソフトウェア開発プロセスやプロジェクト管理の基礎知識を学ぶため、システム開発の流れを把握できるようになります。要件定義や設計・テスト・運用までの全工程を理解することで、プロジェクト内での自分の役割を認識しやすくなり、円滑なコミュニケーションが可能になるでしょう。特に、開発プロジェクトのメンバーやリーダーとして業務に携わる際に役立ちます。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、国家試験である情報処理技術者試験の一つであり、基本情報技術者より高度な技術や知識が求められます。受験に際して、年齢・経験・国籍などによる制限はありません。IT技術者以外の職種の方の受験も少なくない試験です。

本試験は、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3つの分野から出題されるのが特徴で、ITに限らず幅広い知識が求められます。応用情報技術者試験で得た知識は、ITエンジニアの中核的な業務を支えるだけでなく、リーダーシップを発揮する場面や戦略的な提案を行う業務でも役立ちます。中堅以上のエンジニアを目指す方にとって、取得する価値の高い資格です。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、情報処理技術者試験のレベル4に位置する国家資格です。システムアーキテクトとは、システム全体の設計を担当する上級技術者を指します。

システムアーキテクト試験は、企業活動における情報システム戦略を正しく理解して業務モデル全体を検討できる能力の有無を問うもので、情報システムの設計や構築に関する知識とスキルを評価します。システム開発の上流工程を導く立場にある方、もしくはそれを目指している方に向いている試験です。

システムアーキテクト試験に合格すると、超上流工程からのシステム開発技術が客観的に証明できるとされています。超初期段階のシステムに構想段階から携わる力があると証明されるため、評価の高い資格であり、この資格により上級エンジニアへの道が開け年収アップにつながりやすいといわれます。

ネットワークスペシャリスト試験

スーツを着た30代の男女


ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理技術者試験においては最高ランクであるレベル4に位置づけられている国家資格です。

高度な知識や技術が求められますが、合格すればネットワーク分野における専門的な知識や能力を有するスペシャリストであると認定されます。難易度は高いものの、受験者も少なくない人気の資格です。
受験するうえでの必須条件は設けられておらず、年齢・学歴・実務経験問わず誰でも受験可能です。

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークエンジニアとして専門性を高めたい方や、セキュリティやクラウド分野でのキャリアを目指す方にとって、取得する価値の高い資格です。この資格を活用することで、ネットワークの設計から運用・セキュリティまで、幅広い業務に対応できるエンジニアとして活躍できるでしょう。

データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は、情報処理技術者試験のレベル4に位置する高度試験です。合格すればデータベースに精通し、データベース設計を行う高い固有技術を持つことが証明されます。

データベースに関する高い専門性を習得し、企画・要件定義から保守・運営までできる人材を目指す方に向いている資格です。
難易度が高く合格率も低いため、合格することで高い知識やスキルを保有していることをアピールできます。

データベーススペシャリスト試験は、データベース関連の業務を深く理解し、効率的かつ安全な運用を実現するためのスキルを習得するうえで適した資格です。特に、データ管理やシステム設計の責任者を目指す方にとって、取得する価値の高い資格といえるでしょう。

JavaGold

PCで仕事をするビジネスマン


Java Goldは正式には「Oracle認定JavaプログラマGold」といい、Javaの開発元であるOracle社が運営する最上位レベルの認定資格です。
JavaプログラマーにはBronze、Silver、Goldの3つのレベルがありますが、Java Goldを受験するためにはJava Silverの資格取得が前提条件です。

単にJavaのコードを書くだけでなく、プログラムの設計や仕様の理解・問題解決能力など、実際のプロジェクトで要求される複合的なスキルを試されます。

LPIC‐3

LPICはNPO法人/Linux技術者認定機関のLPIが実施しているLinux技術者認定制度であり、Linuxのシステム管理やサーバ構築など、技術やその運用に関する知識が問われます。

LPIC-3は、大規模なLinuxシステムの設計や運用・セキュリティ管理を行うエンジニアにとって、必須ともいえる資格です。特に、シニアレベルのエンジニアや技術リーダーとしてキャリアアップを目指す方にとってメリットとなるでしょう。

AWS認定資格

AWSは、Amazonが提供するクラウドプラットフォームAWSに関する知識とスキルを持つことを証明する資格です。AWSの技術を使用して、クラウドアプリケーションやシステムの設計・展開・運用を行う能力を証明します。
AWS認定資格の有効期間は3年間で、ステータスを維持するためには3年ごとに再認定を受けなければなりません。

AWS認定資格は、クラウドを活用したITインフラの設計から運用・コスト管理・セキュリティまで幅広い業務で活躍の場を広げます。特に、クラウドエンジニアやシステムアーキテクト・ITコンサルタントとしてキャリアアップを目指す方にとって、有力となるでしょう。

私たちテクニケーションでは、これらの資格すべてにおいて、資格取得支援制度を採用しています。また、スキルや経験、目標に合わせて最適なプロジェクトを選べる案件選択制を導入しています。これにより、自分が得意とする分野や挑戦したい新しい分野の仕事に参加できるため、スキルアップを目指しながらキャリアの幅を広げることが可能です。

さらに、報酬はあなたのスキルや実績に応じて正当に評価される単価給与連動制を採用しており、努力や成果がしっかり収入に反映される透明な仕組みを整えています。

また、テクニケーションのチーム制では、経験豊富な先輩エンジニアや仲間とともに業務を進めることで、安心感を持って成長できる環境が整っています。困ったときには周囲と助け合いながら進められるため、個人では難しい案件にもチャレンジすることができます。

「成長できる環境でスキルを活かしながら働きたい」「努力した分だけ収入や評価に反映される職場で活躍したい」そのような思いを抱いているエンジニアの方に、テクニケーションはぴったりの環境です。気になる方は、まずはお気軽にカジュアル面談でご相談ください。

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国家資格とベンダー系資格の違い

ビジネスマンのパソコン作業


IT系の資格には、大別すると国家資格とベンダー資格の2つがあります。国家資格とは、日本国内での認知度が高く信頼性のある資格です。代表として経済産業省による情報処理技術者試験があります。

国家資格には有効期限がないのもポイントで、一度取得すればいつまででも資格所持者でいられます。一方のベンダー系資格は、特定の技術やプラットフォームに特化した民間資格で、マイクロソフト社の認定資格やシスコシステムズ社の認定資格が有名です。
ベンダー系資格には有効期限が設けられていることが少なくないため、資格が失効しないように更新をしたり、失効してしまった場合は再受験をしなければなりません。

国家資格は体系的な学習を行うため、地力が付く資格だといえるでしょう。業務に直結はしない場合もありますが、問題解決力や応用力が身に付きます。また、製品に特化していないため、企業での使用製品がA社のものからB社のものに替わった場合にも対応できます。資格の更新を行わなくてよいのもメリットです。

ベンダー系資格は実務で役立つ場面が少なくありません。実務スキルの裏付けにでき、転職活動でも評価が高くなる場合があります。有効期限に注意をしなくてはならないのは大変ですが、資格の維持に努めることは、常に最新の知識や技術に対応できることにつながります。

どちらの資格を選ぶかは自身のキャリアプランに合わせて考えるのがよいでしょう。当面は国家資格である情報処理技術者を目指しながら、さらに実際の業務で必要とされるベンダー資格も勉強するというのが理想的ともいえます。

システムエンジニア(SE)が資格取得を目指すための勉強方法

勉強するスーツの男性


資格取得のための勉強法として以下の3つが考えられます。

  • 書籍や参考書を活用した独学
  • オンライン講座や模擬試験を活用する
  • 実務で学んだ知識を活かす


それぞれの勉強法について、詳しく解説します。

書籍や参考書を活用した独学

独学では資格スクールに通う場合に比べ、学習のための費用を大きく抑えられのがメリットです。スクールは場所によっては高額な学費が必要ですが、独学ではほぼ書籍代のみで学習ができます。

資格に関する書籍は質・量ともに充実しており、金銭的にも安価です。低価格な学習サイトや学習動画も多数存在します。また、定期的にスクールに通う時間がない場合は、隙間時間や自分に都合のよい時間で自由に学べる独学が適しています。

しかし、独学では疑問点が生じた場合も、質問する相手がいない点はデメリットです。効率のよい学習計画を立てることが難しいためペースが掴みづらく、スクールに通うよりは学習が途中で頓挫しやすい懸念もあります。

オンライン講座や模擬試験を活用する

資格学習のためにオンライン講座や模擬試験を活用するのもよいでしょう。オンラインで学習できる講座も多数用意されています。

独学よりは費用がかかりますが、プロによる指導が受けられ、挫折しないためのサポート体制も整えているところが少なくありません。
また、資格スクールや出版社などは定期的に公開模試を行っています。模擬試験を受けることで当日の時間配分や本番を見据えた予行演習ができます。記憶の定着にも模擬試験は有効です。

実務で学んだ知識を活かす

すでに実務で知識を身に付けている場合は、それを補完する学習のみで資格の取得が可能でしょう。専門性が高く高度なスキルが求められる資格は、実務経験を経てからの受験が一般的です。

知識を資格として形にすることで、能力の証明・周囲へのアピール・転職時の強みにすることができます。

私たち高還元SES企業のテクニケーションでは、資格取得支援制度を採用しており、エンジニアの学びと成長を全力でサポートしています。また、スキルや経験・目指したいキャリアに合わせて、適したプロジェクトを選択できる案件選択制を導入しています。
これにより、得意な分野でさらなる実績を積むことはもちろん、挑戦してみたい新しい分野にも積極的に参加でき、スキルアップとキャリアの幅を同時に広げることが可能です。

報酬については、案件ごとの単価に応じて収入が決まる単価給与連動制を採用しており、透明性高く適正に反映される仕組みを整えています。そのため、モチベーションを高く保ちながら業務に取り組むことができます。

さらに、テクニケーションではチーム制を活用し、経験豊富な先輩エンジニアや仲間と協力しながら業務を進める環境を提供しています。困ったときはチームでサポートし合い、個人では難しいと感じる案件にも安心感を持って取り組むことができます。こうした環境の中で、新たなスキルを学び、挑戦しながら自分の可能性を広げられるのがテクニケーションの強みです。

「自分のスキルを活かしながら成長したい」「頑張りが収入や評価にしっかり反映される職場で働きたい」というような思いを持つエンジニアの方に、テクニケーションは理想的な環境です。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にカジュアル面談でお話ししてみませんか?

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システムエンジニア(SE)の転職成功のポイント

オフィスで働くビジネスウーマン


システムエンジニア(SE)が転職を成功させるためには、資格の提示以外にも押さえておきたいポイントがいくつかあります。

スキルや実績・実務経験をスキルシートや履歴書などでアピールする際には、具体的に伝えることが大切です。
例えば、「言語が使えます」と書くよりも、「C言語で開発を行うプロジェクトに◯年携わっていました。ポインタも使いこなすことができます」などと書く方がアピール度が高くなります。

面接時に自分の強みを効果的に伝えるには、業のニーズに合わせてアピールポイントを変えていくことが重要です。
求人情報の応募要項には、具体的な仕事内容や求める人物像などが書かれています。事前によくチェックして、その内容に合わせて自分の強みを探しておきましょう。
例えば、上流工程の業務を担当してもらうと書いてあれば上流工程の業務経験を押し出し、進捗管理とあればその経験の中で工夫した点をまとめておくなどがカギになります。

システムエンジニア(SE)の転職には資格よりも数字や実績が重要

ビジネスマン


現役のシステムエンジニア(SE)が転職を考える際には、資格よりも、濃い実務経験や実績を積み上げるほうが大切といえます。
転職の際に資格があることは有利ですが、転職者を受け入れる場合には、実務や経験を優遇する企業が少なくありません。

システムエンジニアとしてさまざまなプロジェクトの上流工程を経験している・たくさんの大規模なプロジェクトに関わってきた実績があるなどの人材がより求められています。
転職でキャリアアップを図る際には、現在業務をしている中で、今よりもっと濃い経験や実績を積む方法はないかと見直してみるのもよいでしょう。

転職活動の際には資格の提示はもちろん、経験してきたプロジェクトの成果を具体的な数字で伝える・実務で課題解決やチーム貢献をした実際の体験を話すなど、資格と実績を組み合わせたアピールが重要です。

資格では得られない経験を積むなら高還元SES企業へ相談しよう

男女の会社員


ここまで、システムエンジニア(SE)が転職を考える際に、有利となる資格について紹介しました。

システムエンジニア(SE)の転職にはもちろん資格も重要ですが、実務経験も同じように重視しましょう。

高還元SES企業のテクニケーションでは、エンジニア一人ひとりの成長とキャリアアップを支援するため、資格取得支援制度を完備しています。また、スキルや経験、将来の目標に合わせて適したプロジェクトを選べる案件選択制を導入しています。得意な分野でスキルを深めることはもちろん、新しい技術や分野に挑戦することで、さらなるスキルアップとキャリアの幅を広げることが可能です。

高還元SES企業として、スキルや成果が正当に評価される単価給与連動制を採用しており、努力した分がしっかりと収入に反映される透明性の高い制度を整えています。
また、テクニケーションのチーム制により、難易度の高い案件や新しい分野へのチャレンジもサポートを受けながら進められるため、着実にステップアップできる環境が整っています。

「挑戦しながら成長したい」「成果をしっかり評価される環境で働きたい」と考えるエンジニアの方に、テクニケーションはぴったりです。まずはお気軽にカジュアル面談でご相談ください。

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