エンジニアに必要な問題解決能力とは?よくあるトラブルや問題解決能力を高める方法を解説

エンジニアとして働くなかで、発生したトラブルを解決するために必要な能力は、必要不可欠といえるでしょう。
システムやアプリケーションの開発、ITインフラの構築などの業務ではさまざまな問題が発生し、解決しなければプロジェクトを成功に導くことはできません。
この記事では、エンジニアが身につけるべき問題解決能力について詳しく解説します。併せて、エンジニアの業務でよくあるトラブルと、問題解決能力を高める方法についてもご紹介します。
「エンジニアとしてスキルアップを目指したいけど、問題が起きると焦って対応することができない」といった悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
エンジニアに必要な問題解決能力とは?

IT分野の進歩のスピードはとても早く、システム開発などで使用されるソフトウェアは、とても複雑な構造へと変化しています。
そのため、開発を進めていくなかでコードの間違いやシステム設計の不備など、さまざまな問題に直面することがあります。
発生してしまった問題を解決するためには、どのような能力を身に付けることが必要なのか詳しく解説するので、エンジニアとしてスキルアップを目指すための参考にしてください。
問題を解決するうえで、正確な情報を収集する能力は必要不可欠です。
正確な情報を収集する能力
システム開発などで発生したトラブルは、複数の要因が重なり合っている場合があります。そのため、原因を特定するためにはさまざまな情報を精査し、原因となりえる必要な情報を収集することが必要です。
正確な情報を集めることで、問題解決の糸口をつかむことができます。正確な情報を収集する能力は、問題解決を始めるためになくてはならない能力といえます。
解決策を見つける能力
発生している問題に関する情報を集められても、解決策を見つけられなければ先に進むことはできません。
集めた情報をもとに、発生している問題の全体像を読み取り、根本的な問題がどこにあるのかを探り当てます。
目に見えている問題だけを解決することで、その場を凌ぐことは可能です。しかし、その問題が根本的な原因でなかったとき、再度トラブルが発生するリスクがあります。
全体像をしっかりと把握したうえで、問題の根幹がどこにあるのか分析し、具体的な解決策を見つける能力を身に付けましょう。
正しい判断をする能力

問題が発生してしまったとき、焦りや緊張から冷静な判断をすることができなくなる方は少なくありません。
しかし、冷静な判断ができないと誤った対応をしてしまうなどで、問題が悪化したり解決が進まなかったりする可能性があります。
発生した問題を取り消すことはできません。そのため、冷静に正しい判断をして対処できる能力は、プロジェクトの進行を止めないためにも身に付けることが必要です。
私たちテクニケーションは、エンジニアがキャリアを築ける環境を提供しています。
チーム制を導入しているので、問題が発生したときに仲間同士が相談し合い、解決に向けて助け合うことができる仕組みがあります。
また、エンジニア一人ひとりが理想のキャリアを築けるように案件選択制を導入し、さまざまな経験をすることも可能です。
仕事を通してキャリアアップを目指したい方は、まずはカジュアル面談でお気軽にご相談ください。
キャリアに関する悩みをお聞きしたうえで、キャリアアップに向けたお手伝いをさせていただきます。
エンジニアに問題解決能力が必要な理由

エンジニアが携わるITシステムは複雑な構造のため、開発中に問題が起きることは珍しくありません。また、開発が終わって稼働が始まった後も、時間の経過とともにさまざまな不具合が発生することがあります。
そのため、問題を素早く適切に解決する能力は、エンジニアにとってとても重要なものです。
問題解決能力を高め、柔軟に対応できるようになれば、周囲から信頼されるでしょう。また、エンジニアとしてのキャリアアップにもつながるでしょう。
エンジニアの仕事上でよくあるトラブル

エンジニアにとって、問題解決能力が重要な要素について解説しましたが、具体的にはどのようなトラブルが起きやすいのでしょうか。
エンジニアが仕事をするうえで直面しやすいトラブルを3つご紹介します。自身のこれまでの業務と照らし合わせ、共感できるものがないか探してみてください。
システムの不具合
システムの不具合は、エンジニアにとって避けることが難しいトラブルといえるでしょう。プロジェクトの規模が大きくなる程、発生するリスクが高く、問題も大きくなりやすいです。
システム開発中はもちろん、稼働後に不具合が生じた場合、ユーザーにも影響が出てしまいます。そのため、システムの不具合は、クライアントや在籍している企業に大きな損失を与えてしまう可能性があります。
システムの設計変更

開発途中の設計変更に悩むエンジニアは少なくないでしょう。設計変更が発生すると、既存のシステム仕様を見直し、不具合が生じないよう修正しなければなりません。
また、開発途中の設計変更はスケジュールにも大きな影響を与えるので、精神的な負担もあります。
完成後に設計変更があった場合は、設計の初期段階から見直し、構築しなおす必要があります。しかし、すでに稼働している場合は予測できない不具合が生じることがあり、慎重な作業が必要です。
その他に、クライアントの要望に沿ったシステムに仕上げることができず、修正や変更を求められるケースもあります。
納期の変更
システム開発をする場合、そのほとんどは納期が設定され、納期に間に合うようにスケジュールが組まれています。納期は、クライアントと打ち合わせを重ねたうえで、稼働予定日から逆算して決められるケースが多いでしょう。
そのため、納期に遅れが生じた場合は、クライアントへ迷惑をかけてしまうことになります。それだけでなく、エンジニアとしての信頼度が下がってしまうリスクもあります。
しかし、システム開発では作業の遅れが頻繁に発生します。遅れを取り戻すためには、問題点を把握して、効率よく作業をするための道筋を作ることが大切です。
トラブルに遭遇した際の問題解決手順

トラブルに遭遇したとき、どこから始めればよいかわからず、焦ってしまった経験のあるエンジニアは少なくありません。
業務上発生したトラブルは、問題解決の手順に沿って対応することで、スケジュールの遅れを取り戻しやすくなります。問題解決に向けた具体的な手順は、次のとおりです。
- 正確な情報を収集する
- 情報を分析する
- 解決策を見つけ実行する
- 結果を分析・検証する
それぞれの手順について、詳しく解説します。
情報を収集する
トラブルに遭遇してしまったら、まずは起きている事象に関する情報を収集しましょう。不具合の原因がどこにあるかを明確にするためには、正確な情報収集が欠かせません。
トラブルは、現在行っている工程よりも前の部分に原因がある可能性もあります。情報収集をするときは、工程を遡って、原因となりうる可能性のある箇所をしっかりと調べましょう。
収集した情報を分析する
なぜトラブルが発生しているのか、その原因がわからなければ、解決策を講じることができません。情報が揃ったら、内容を分析し、問題点をしっかり分析しましょう。
分析するときは、先入観があると問題点の本質を見抜けないことがあります。本質がわからないと、いつまでも問題が解決できず、時間だけが過ぎてしまうことになりかねません。
冷静に、客観的かつ論理的な思考で情報を分析することで、効率よくトラブルの原因を探ることができます。倫理的な思考をすることで、有効な解決策を考えることもできます。
分析結果をもとに、できるだけ多くの解決案を検討することで、適切な解決策を見つけることができるでしょう。
解決策を実行する

情報を収集・分析し、解決に向けた糸口が見つかったら、実行に移しましょう。解決策を実行するとき、一人では解決できたか判断することが難しい場合があります。
解決策の実行役とは別に、確認するためのメンバーを加えることで、その後の分析や検証がしやすくなります。
結果を分析・検証する
発生したトラブルは、解決した後も適切な検証が必要です。発生した原因と解決策を見つけるまでのプロセスを分析することで、同じようなトラブルの予防につなげることができます。
また、ノウハウを蓄積することで、似たような事象が起きたときの対応を迅速に行うこともできるでしょう。
その他にも、トラブルの原因や解決策は、エンジニアとしてのキャリアアップにもつなげることができます。
テクニケーションでは、エンジニアのスキル向上のための育成支援や教育の場を設け、キャリア形成に専念できる環境を用意しています。
また、単価給与連動制による貢献度に応じた報酬を得ることで、キャリアアップに向けたモチベーションを維持しながら働くことが可能です。
働きながら問題解決のノウハウを身に付けたいと考えているエンジニアの方は、まずはテクニケーションのカジュアル面談でご相談ください。
目指すキャリアプランをお伺いしたうえで、目標達成に向けたお手伝いをさせていただきます。
問題解決のために大切なことは?

トラブルを円滑に解決するには、3つのポイントを意識しながら業務に取り組むことが重要です。
- 冷静な判断を心がける
- 周囲とのコミュニケーションを大事にする
- 多くの経験を積む
臨機応変に問題に対応できるエンジニアを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
冷静な対応を心がける
トラブル発生時には、現状を正確に把握し、原因を特定することが重要です。そのためには、冷静に状況を判断することが重要なポイントです。
主観に頼らず、客観的な視点で問題を分析することで、早期解決の糸口を見つけやすくなります。
周囲とのコミュニケーションを大事にする

問題解決には、周囲とのコミュニケーションを通じた情報共有が欠かせません。
日頃から上司や同僚と連携しておけば、適切なアドバイスを受けやすくなります。
システム上のトラブル以外にも、設計の変更指示や納期変更・作業の遅延といった情報も事前に入手できるので、スピーディーな対応をすることができます。
多くの経験を積む
効率的に問題解決をするためには、多くの経験を積むことは必要不可欠です。トラブルの原因はさまざまで、解決方法も多岐にわたります。
経験から得た知識を活用することで、問題分析力が向上し、エンジニアとしての成長につながります。
日々の業務を淡々とこなすのではなく、業務を通じて得た知識や経験を把握しておくことで、新たな問題に直面したときに柔軟に対応することができるでしょう。
エンジニアが問題解決能力を高める方法

エンジニアとして働くうえで、問題の発生を完全に防ぐことは困難です。そのため、問題解決能力を日々鍛えることが重要です。
問題解決能力を高めるために、まずは観察力を鍛え、問題を早期に発見する力を身に付けましょう。先入観をなくし、自身の業務を客観的に把握する訓練をすることで、問題の早期発見や原因の把握をすることができます。
また、論理的な思考を身に付けることも大切です。「気付いたらこうなっていた」ではなく「なぜこの結果が出たのか」と具体的に、事象を組み立てながら考えることで、思考を具現化することができます。
その他にも、解決策を検討するときに「本当にこれであっているのか?」と、自分の考えに対して批判的思考を身に付けることも大切です。
自分の導き出した解決策に問いかけをすることで、異なるアイデアや新たな気付きが生まれる可能性があります。日頃から、自身の考えに問いかけをして、違う道筋を考える癖を付けるようにしましょう。
エンジニアが問題解決能力を高めてスキルアップしたいなら

エンジニアの仕事には、システムやアプリケーション開発、インフラ構築など多様な業務があります。そして、どの業務に携わっても、トラブルが発生して焦りや不安を抱える可能性があります。
しかし、そのまま放置したり誰かに問題を投げたりすることは、エンジニアとしてキャリアアップをはかることができません。積極的に問題と向き合い、解決する力を身に付けることが必要です。
私たちテクニケーションはチーム制を導入し、問題が発生したときに相談し合える体制を整えています。
また、案件選択制を取り入れることで、エンジニア一人ひとりがさまざまな経験を積むことができます。
問題解決能力の向上のために経験を積み、適正な報酬で働ける場を探しているエンジニアの方は、まずはテクニケーションのカジュアル面談でご相談ください。
エンジニア一人ひとりに寄り添い、キャリアアップを目指すお手伝いをいたします。