プロジェクトを成功させるための鍵は?【私が現場で意識している3つのこと】

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はじめに

この記事では、SES業界で働き始めて4年目になった私が、浅い経験で技術的なことに関しては詳しく書くことはできませんが、自分が現場でどのような経験をし、何を学んだのかをお伝えします

初年度の失敗

SES業界に入って初めてのプロジェクトは、国内生命保険向けのシステム開発でした。プロジェクトに参加する前に基本的な研修を受けましたが、現場ではそれ以上に多くの知識が求められました。

主な作業内容は単体テストの実施でしたが、システムの仕様もわからず、Junitの使い方にも自信がありませんでした。さらに、単独での案件配属だったため、気軽に質問できる人もいなく、不安な日々を過ごしていました。

そんな状況で、確認を怠り、作業と続けた結果、自分の成果物が想定とまったく異なるものとなりました。スケジュール的にも厳しかったため、当時の現場リーダーがすべて作業を引き受けてくれる形となりました。この経験から、技術的なスキルの不足を痛感するとともに、現場でのコミュニケーションの重要性を学びました。

コミュニケーションの重要性

先ほど述べた経験から「コミュニケーションがいかに大切か」を実感しました。

SES業界では、案件を提案していただく際のビジネススキル要素に「コミュニケーションが良好な方」と提示されることが多く、案件面談の際にも「作業で行き詰った際にどのように対処しますか?」など、コミュニケーションに関する質問が多い印象です。

コミュニケーション能力といっても多岐にわたりますが、私は現場で作業をする上で以下の3つを常に意識しています。

  • わからないところは「わからない」と素直に聞く
  • わかりやすく伝える
  • 自分の考えを伝える

わからないところは「わからない」と素直に聞く

自力で調べて問題を解決することも重要だと思いますが、無理だと思ったらすぐに聞くことも大事だと思います。人によっては「こんなこともわからないのか」と思われることが嫌で質問するのに躊躇してしまうこともあると思います。

初年度の私も実際にそうでした。それが結果として失敗につながりました。その経験があったからこそですが、「こんなこと質問していいのかな」と思ったことも、進めた後の失敗のリスクを考えられるようになり、些細なこともすぐ聞けるようになりました。

特に案件が変わってすぐは、わからないことだらけで何かやるたびに疑問点が出てくることもあります。その都度質問ばかりで申し訳ないなと思っても、意外と相手はそう思っていなかったり、むしろいろいろ会話してくれてありがたいと言ってくれることもあります。

わかりやすく伝える

自分自身、今でもたまにできていない時があるのですが、わからないことを聞くとき、自分が何の作業をしていて、どこでつまっているのかを一からすべて伝えるようにしています。

実際に現場では、自分が何の作業をしているのか相手がわかっている前提で質問したり、どの資料の内容なのかを伝えないまま、質問してしまっていることをよく見かけます。質問する相手も自分の作業があるので、余計な会話を減らせると作業がしやすいなと思っています。

自分的には、テレワークが多いこともあり、文字での説明が苦手なので、少し時間をもらって画面共有しながら通話するのが楽でオススメです。

自分の考えを伝える

わからないことを聞く際には、自分の考えも添えて質問するようにしています。考えることに時間をかけすぎるのも良くないですが、自分で考え、調べることは、自分の成長にもつながると思っています。時間の許す限り、最低限の努力をしてから質問するよう心がけています。

例えば、問題点を調べた結果、なぜその問題が発生しているのか、自分なりの仮説を立ててから質問すると、相手も具体的なアドバイスをしやすくなると思います。結果として自分の成長にもつながるし、問題解決のスピードを上げることにもつながると思います。

まとめ

これまでの経験を振り返ってみると、技術面・知識面ももちろん高めることができましたが、それ以上にコミュニケーションスキルを培うことができました。プロジェクトを成功させる上では技術面だけでなく、とても重要なことだと思っています。

コミュニケーションスキルは、一朝一夕には身につきませんが、実践を重ねることで確実に向上することだと思います。日々の業務で意識的にコミュニケーションを図り、技術面もコミュニケーション面も高め、よりSESエンジニアとしての価値を高めていきたいと思います。