金融系のSEから見た現在の金融業界とは
こんにちは!テクニケーションのエンジニアY.Mです。
この記事では、IT目線でみた金融業界について語ろうと思います。
目次
自己紹介
私は、新卒から入社して、8年間金融業界でJavaでの開発を中心にSES企業のエンジニアとして働いています。前職の経営方針に不満を持ち、心機一転テクニケーションに転職をしました。金融業界にいた8年間で感じた金融業界の実情なども含み、記していきたいと思います。
金融業界について
金融業界と聞くとどんなイメージがありますか。「お堅い人たちの集まり」とかそんなイメージが出てくると思います。実際、金融業界のシステム開発に携わってみて感じたのは、やはり「お堅い」でした。そうです。みなさんの想像と変わらなかったのです(笑)。
「レビューは、紙に印刷したものじゃないとダメ!」とか、「古い開発環境でずっと開発を続けている」とか、そんな現場がたくさんありました。当時、新卒で入社して三年目だったので「そういうものなのか……」と半ば強引に納得していました。大量のソースコードを印刷しないといけないので、紙にすると何百枚となるので、印刷するだけで一時間半くらいかかっていました。
また、その現場では「まだ実績がないから」という理由で、JavaもJava7のままで開発を行っていたり、フレームワークもSpring Bootが一般的なこの時代に、今は使われていないようなフレームワークを使用していたり(DBも然り…)と旧態依然な環境でした。なので、その環境にいると新しい技術に触れる機会がほぼなく、転職をきっかけに様々な業界の開発環境を見て、今までいた環境がいかに旧態依然としたのか、改めて実感しました。
金融業界で良かったこと
先述の通り、一昔前の技術で開発を行ってきましたが、金融業界で良かったこともあります。
責任感が強くなる
他の業界ももちろんそうですが、特に金融業界はユーザからの信頼が一番大切です。業務の要となる顧客情報を扱うシステムに不具合を発生させないように開発するという緊張感は常に持っていました。
銀行でのシステムトラブルは、内容によってはメディアに取り上げられ、世界にいるユーザを巻き込んだ事故になりかねないため、他の業界とは一段と緊張感が違うと思います。そのような緊張感の中で開発ができたことは、早い時点で「自分の成果物に責任をもつ」という強い意識が芽生えます。
臨機応変に対応できるスキル
金融業界は、日本国内のみならず世界の金融業界とも深く係わり合いを持つ業種になります。例えば、法改正や世界の金融情勢の変化です。そのため、金融系のエンジニアには臨機応変に対応できるスキルや柔軟性を身に付けることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、金融業界の事情について語りました。環境の良し悪しはありますが、ユーザからの信頼が一番重要だからこそ、おいそれと新しい技術に手を出せない現状もあります。ただ、昨今DX推進が叫ばれている中、このレガシーな環境にメスを入れなければならない未来もそう遠くはないかなと感じています。