ジェネラリストになるためには
目次
ジェネラリストか、スペシャリストか
2023年テクニケーションに入社したM.Tです。
私はSIerやストレージメーカーのSEとして長年に渡り、経験してきました。プリセールスを推進するセールスエンジニア、設計・構築・テストを遂行するシステムエンジニア、障害に対応する保守エンジニア等の業務を経験しており、上流から下流までほとんどのフェーズの業務に対応できることを自身の強みとしています。
この記事では、ITエンジニアとして上流から下流まで、どのフェーズでも対応可能なジェネラリストとなった私の経験談を記したいと思います。
「ジェネラリストより、スペシャリストになれ」
SIerに入社し、SEとしてのいろは学び、顧客対応を始めた頃、当時主任だった先輩エンジニアから「ジェネラリストより、スペシャリストになれ」と教わりました。「何か人(他者)に負けない技術を身につけろ」ということだったと思います。この言葉を信じて何かのスペシャリストになろうと決めて、SEとしての経歴を歩み始めました。
数回の転職を経験してみて
ところが、何のスペシャリストになろうか決めきれないまま、ストレージメーカーへの転職や派遣・契約社員への転職を経験をしながらSEを続けていました。スペシャリストというからには、少なくとも一定以上の技術力を身に着ける必要があると思いますが、目の前の業務で精一杯で、スペシャリストになるための勉強をおろそかにしていたのかもしれません。そして、気付いた時にはスペシャリストというよりは、むしろジェネラリストに近いポジションで業務をしていました。
「どちらも必要なんだ」という結論
ここで、私は一旦立ち止まって考えてみました。プロジェクト全体を俯瞰してサーバー・ネットワーク・ストレージ・環境など…個々の業務の連携や進捗を把握してまとめていくポジションには、ジェネラリストのほうが向いているのではないか。スペシャリストばかりでもプロジェクトは進まない。スペシャリストとジェネラリスト、両者が協力していくのがベストではないかと。
まとめ
スペシャリストといえば、ある技術に特化した優れた技術力を持ち、常にその技術のバージョンアップをしながら知見を高めていくというイメージがあります。また、ジェネラリストといえば、システムに関して広く知見を有し、新しい技術にも常にアンテナを伸ばして知見を高めていくという感じでしょうか。
しかしながら、スペシャリストとジェネラリスト、どちらが良いとか悪いではないと思います。どちらも大変な仕事で、システム構築になくてはならないポジションです。新しくSEを目指す方には自身の性格や業界のニーズなど、ゆっくり慎重に考えてスペシャリストかジェネラリストか、または他のエンジニアになっていくのかを決めて頂きたいを思います。