ゲーム開発において“ゲーム会社の社員”と“SES企業の社員”では何が違うのか
目次
はじめに
2022年10月テク二ケーション入社のY.Yと申します。
ゲーム会社の社員からSES企業へ転職し、その後、テクニケーションに入社といった経歴を歩んでおります。SES企業に所属しておりますが、一社目の経歴からご想像できる通り、私の得意分野はゲーム開発となります。Unityというゲームエンジンを使った開発を主としており、二社目のSES企業から現在に至るまで担当した案件もUnityを用いたものとなります。
この記事では「ゲーム会社の社員としてゲーム開発エンジニアの仕事をするとき」と「SES企業の社員としてゲーム開発エンジニアの仕事をするとき」の違いを主観ではありますが、記していきます。
触れることのできる技術の数
SES企業では、案件にもよりますが、数か月から数年単位で色々な案件に携わることになります。これはゲーム開発のみならず、システム開発においても同様であるとは思いますが、その分、様々な技術を学び、身に付けていくことができます。
Unityを用いたゲーム開発といっても、その内容は様々です。ゲームに触れたことがある方は、ご存じかと思いますが、コンシューマ機のゲームからPCで動くゲーム……、あるいはどちらでも動くマルチプラットフォームのゲームなど様々な種類があり、ゲームジャンルも無数に存在しています。
当然、それぞれに要求される技術や知識は、同じゲームエンジンを用いても異なっていきます。様々なゲーム開発案件に参画することで、ジャンルごとに必要な知識や技術を常に身に付けていくことが出来るのは非常に楽しいのですが、大変な部分でもあります。
私が今までに携わってきたプロジェクトの概要を載せられる範囲で記してみます。
実は社会人5、6年目の若輩者でも結構多岐にわたるジャンルの開発をしてまいりました
- スマホで遊ぶソーシャルゲーム
- 位置ゲーム(ポケモンGOのような)
- Webブラウザ上で動作するクレーンゲーム
- コンシューマーゲーム機のVRアプリケーション開発
- PC用VRアプリケーション開発
- リズムゲーム開発
- スマホ/VRデバイスでのメタバースアプリ、メタバース空間上で動作するライブシステム開発
- 3Dアバターを収集して鑑賞するアプリ
- SNS風のアバター着せ替えサービス
共通で使えるUnityの技術や、それぞれで活かせる特有の技術など、様々なものに触れることができて充実していたなぁと思います。ゲーム会社の正社員として開発を行っていく場合、状況にもよりますが一つのプロジェクトに長く居ることが多くなります。メリットはより深い知識が身に付くことです。
プレイヤーかマネージャーか
ゲーム開発においても、そのプロジェクトを管理するマネージャーの方がいます。
私はシステム開発への参画経験が無いので、そちらに関しては不明ですが、ゲーム開発においては基本的にマネージャーはその現場会社の方が務めることが多く見受けられます。なので、必然的にプレイヤーとして実装を行っていくことが多くなります。SES企業で「ゲーム開発プロジェクトのマネージャを務めたい」となるとそれなりに案件を吟味する必要はあるかもしれません。
ただし、上流工程に関われないのかと言うと、そういう訳でもなく、ある程度始まったばかりのプロジェクトであれば要件定義や基本設計といった部分で意見を求められることも出てきます。
むしろ、ゲーム開発では、厳密な要件定義や基本設計といった部分はあまりないイメージで、事前に決めておくというよりは常にその時々のベストを見つけていくことが多い気がします。私個人としては、まだプレイヤーとしてゲームを制作していきたいので、そういう意味では現在のSES企業に勤めて仕事をするスタイルは非常に合っていると思います。
以上、私が感じたゲーム会社の社員とSES企業の社員の違いでした。
まとめ
冒頭でも述べましたが、システムと同じくゲーム開発にも無数の知識、技術、手法があります。私はUnityを使うことが多いのでその辺りの知識が多いですが、他にもUnrealEngineや、現場によってはその現場独自のゲームエンジンを作っていたりもしています。
その辺りまで含めると、本当に一生をかけても学びきれない量となるのですが、その中からやりたいものをやっていけるのも案件が選択できるSES企業のメリットですね。引き続き様々なゲーム開発の案件を通して技術を身に付けていきたいです。ありがとうございました!